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レシートが現金に
家計簿に記録しない人にとっては不要なレシート。
コンビニではレジ近くにレシートを捨てるレシートBOXがあります。
しかしコンビニで捨て忘れたりスーパーなどで受け取るとただのゴミとなってしまいます。
「ONE」はユーザーがスマホでレシートを撮影したものを買い取るというサービスだ。
CEOは現役高校生プログラマー
代表の山内奏人さんは2000年(平成12年)生まれの高校生。
小学生の頃から国際的なプログラミングコンテストなどで受賞歴がある優秀なプログラマーだ。
中学生の頃にはベンチャー企業数社でエンジニアとして活躍している。
そして2017年には孫正義育英財団からの支援を受け約1億円を資金調達する。
スマホで撮影すれば振り込まれる
いまや生活必需品である身近なスマホで撮影するだけというサービスが特徴です。
即時買取アプリ「CASH」やフリマアプリ「メルカリ」もスマホで撮影し簡単に現金が手に入ります。
こういった簡単さは現代の錬金術、お小遣い稼ぎのスタイルです。
国内ほぼ全ての金融機関で引き出せる
いまやどのサービスでも速さは必須になっています。
アプリ上で現金が入金されても手元に入るまでに時間がかかっていては利用者が増えることはない。
「ONE」では2018年6月12日にスタートした時点で国内のほぼ全ての金融機関に対応している。
つまり最短でその日のうちに現金が手元に入ることになる。
オフラインデータの提供
インターネットでの買い物が一般的になりオンライン上の購買データは膨大になり購入者にマッチしたサービスの提供が進んでいる。
しかし消費者はインターネットの他にもコンビニやスーパー、レストランなどを利用しており、そのオフラインデータはその企業のみが利用している。
このサービスでワンファイナンシャルは企業の枠を超えた社会全体のオフラインデータを収集し企業に販売していく構造になっている。
つまりユーザーはレシートから個人の情報を売る(※)ということになる。
レシートとは
ちなみにレシートとはレジで印字した領収書で法律上、受取証書になる。
英語ではひとまとめにレシートだが日本では手書きのものを領収書という。
また領収書は宛名書きがあるがレシートにはなく、領収書は品目が一括だがレシートは品目ごとに料金がわかる。
この「品目ごとに料金」という特徴が詳細なオフラインデータが集まるということにつながる。
レシート買取アプリ「ONE」とは
- レシートをONEが買取
- ONEは消費傾向データを企業に売る
- 1日にレシート1枚まで
- 300円から出金できる
- 出金には手数料が200円かかる
開始半日で停止
2018年6月12日に公開し想定をはるかに超える約25万件もの買取希望がきた。
想定の200倍以上ということでサービスは1日ももたずに一時停止になった。
現在、サービス開始から約16時間経っており以下のような状況です。
約8.5万ダウンロード、約7万人のユーザー様から24.54万枚のレシートを買い取らせていただきました。
現在一時的にサービスを停止させていただいております。
— 山内奏人 Soto Yamauchi (@5otoyam) 2018年6月12日
多くのユーザーが「初日からパンクしてんじゃねーよ」と思ったでしょうが、この数字はとんでもない数字なのです。
世の中でリリースしたアプリの90%近くはダウンロード数1桁でそのまま消えていきます。
成功のひとつの基準としてはリリースしてから1カ月以内に10万ダウンロードといわれています。
開発者がサービスに自信があったとしてもさすがにこの数字は想定外だったでしょう。
ガソリンスタンドのレシートの買取も
2018年6月18日にクルマの即時買い取りサービスDMM AUTOと連携し、ガソリンスタンドのレシートの買取を始め再開した。
また買取価格が1枚あたり30円から100円に変動するようになった。
レシート買取アプリ「ONE」の今後
DMM AUTOとの連携で対象のレシートの幅が広がった。
対象のレシートの幅や買取価格の変化によってはレシート買取アプリ「ONE」だけで元手0円(※)で手軽にお小遣い稼ぎできるだろう。
またこのレシートで家計簿データを作成できればより便利かもしれない。
マネーフォワードもレシートを撮影しデータ化するサービスなので連携できればおもしろいかもしれない。
社会全体でいえば大量生産大量消費の時代は終わり消費者に合わせたより良い商品が出回る流れができてくるきっかけのひとつになるだろう。